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大人の童話 つづき

「私を通り過ぎた女たち」 つづき

友人は、とても裕福だ。
私など、行った事もない店でいつも食事をし、外車に乗り、モデルのような彼女を連れている。
始まりは、確かバーで隣り合わせたか何かだったような気がする。
下から数えた方が早いランクの私のどこが気に入ったのか、時々連絡をしてくれるし、合コンのように、なんとなく女性を紹介してくれる。それも自然に。
いつも、彼女達はやさしく、一夜を過ごしても、二夜を過ごしても、後腐れも無く、空気のように消えていく。
元々、私もモテル男のタイプではなく、まあ気晴らしだったのかな。1夜くらいって、話なのか、もしかすると、彼に頼まれているのかなと、考えてみたが、そんなことをする理由も見つからないまま。

「やあ、久しぶり」と、彼は深いグリーンのスーツ。どう見ても高額だ。
「彼女、びっくりしたよ。有名になってたんだ」
「俺も知らなかったんだ。ずっと皆に自慢できるぞ」
「そんな趣味は、無いけれど、少し不思議だな。TVに知ってる人が映った経験が無かったからかな」
「だろうな。まあ、残念会じゃないけれど、今日は派手に行こうや」
「私に異存は無いよ。って、いつも君にまかせっきりだからね。ちょっとしたヒモみたいなもんだ」
「いいんだよ。金なんて、適当さ。馬鹿な2代目さ。さあ、行こう」
「じゃあ、気兼ねせずに、甘えます」

ゆっくりと夜の街を進んでいった。
「ここで、待ち合わせてるんだ」初めてでは入りにくそうな、シルバーの重量感のあるドアの前に立つと、中にゆっくりと開いた。
「いらっしゃいませ、5分ぐらい前にお着きになられてます」
「そう、ずーーと、ずーーーと、前に」
「押すなよ、誰がいるのかも聞いてもないんだよ」
「聞いても同じさ、美女2人に決まってる」

奥の席に背中を向けて座っている彼女たち。
漠然と不安を抱えながら、脳天気に歩み寄っていった。
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やっぱりいろんな経験がないと書けないんでしょうね。
私には女性が出てくる物語は絶対に書くのは無理そうです^^;
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