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otona no douwa

map1は、いよいよ固まりつつありますが、後少し。

以前に、大人の童話を書いた記憶が有りますが、自分なりにこれって続けてみようかと。

「奇跡も一皮向けば」
カレの寝顔は、恋愛当時から全く変わらない。
無邪気で、安心しきっていて、幸せそう。
ワタシは、どんな顔で眠っているのだろう。
幸せな結婚。
いつも、ワタシはカレに話す。
あの日、ワタシは定時の5時で会社を出た。6時半から友人と映画を見る予定で、急いでいた。余裕は余裕だけれど、早く会えればお茶してからって約束だった。
って、携帯電話忘れてる。机に置きっぱなし。ゆっくりお茶は無しかなと思いつつ。会社に戻った。携帯を持って出ようとしたら、電話が鳴った。無意識に取ってしまった。
「おつかれさま、Zです。誰か営業戻ってます」
「いいえ、まだ戻ってないし、誰もいてませんね。ワタシも帰るところ」
「まいったなあ、僕の机にパーツCのケース有るかな」ワタシは、Zさんの机の上に黄色いパーツケースCを見た。
「有りますよ。必要なんですか」
「困ったなああ、忘れちゃったし、こっちのお客さんでトラブッててさ。取りに行けそうにないんだ」
「うーーーん。A社 B社?」
「C社」そこなら、途中じゃない。ついてるな、Sさん。
「ワタシ持って行ってあげましょうか」
「ほんと。助かるよ。今月、ミス多いから、まずかったんだ」
「持って行くだけです」
「了解了解、電話入れておくから大丈夫。納品終わったら、電話入れて」
「高いですからね、ケーキぐらい買ってきてくださいよ」
「わかりましたーーー」ツーーーー。
感謝が足りないんだなあ、いつも。だからミスも多いんですよ、Sさん。

パーツCを持ってC社へ向った。
C社に無事納品して、駅に向った。
まだまだ、余裕。6時くらいには。

ブルブルブル
「はあああい、今向ってまああす」
「ごめーん、こっちが駄目なの。仕事延びちゃってて。間に合いそうにないの」Y子はいつも忙しい。
「ええええ、映画今日までだよ」
「だから、ごめええええん。チケット売っちゃって。売れなければ、ナンパしちゃって。とにかく、今度埋め合わせする、仕事戻るから、ごめええええん」ツーーーー。
一気にテンション下がった。埋め合わせばっかりじゃない。
とりあえず、電車に乗って、映画館に向った。一人で観るとしても、1枚は売らねば。2枚アベックに売るんでも、いいか。でも、そんなうまく買ってくれる人いてる?
映画館には、6時に到着。こういう時はスムーズ。
7階が入り口だから、1階の直通エレベーターの前でターゲットを。
そっか。「湯滴ユテキ」を観ようとしている人なら、上映時間を見るわね。
いたいた。アベックよ。
「湯滴、ですか」
「ええ、」怪訝そうな、彼女。
「前売り持ってるんですけど、買ってもらえませんか」
「ごめんなさい。もう買ってるの」
「ああ、そうですか、すいません」もおおおお、何やってんだか。なんか彼に振られた女みたいに思われてそう。
ひとりの人がいいかな。
「あのおお、湯滴ですか」
「おおお、逆ナン?いいよ。何でもいいよ。違う映画でもいいけど」
「いいえ、違います、そんなんじゃないので」
「なんだよ、声かけてきといてよ」男は、立ち去っていった。
もう、嫌だ。ナンバしてる女。どんどん最低。Y子めええええ。晩御飯ぐらいじゃ済まないわよおおお。
一人で見て帰る方がいいな。これじゃあ。
そこに現れたのよね、カレが。
すーっと、「湯滴」の上映時間を確かめて、周りをぐるーっと見た。
待ち合わせよね。これをラストにしましょう。
「あのおおおおお」
「どうしました」
「湯滴ですか」
「えええ、そうですけど、何か」
「良かったらなんですけど。友人が来れなくなって。チケット買ってもらえないかなと」
「ああ、あまりにカッコいいから、声かけてくれたわけじゃないんですね」軽口が嫌味じゃないのは、得なタイプ。
「いいですよ。2枚ですか」
「そう、2枚。前売りの値段でいいから」
「君は観なくていいの。1枚だけ買ってもいいよ」
「いいえ。一人では、あんまり観る気無くなってしまってて。 ****円で」
「OK。じゃあ、これ」あっさり商談成立。仕事もこういうものなのかしら。あきらめちゃ駄目。
「ありがとう」

カレの携帯が、鳴りはじめたので、ワタシはその場から立ち去った。
時間も早いし、デパートでも、と考えながら歩き始めたら、肩を叩かれた。
「はい」と、振り向くとさっきのカレ。
「ごめん、今度は僕からお願いが」
「どうしたんですか」
「友達が来れなくなったんだ。駄目ならいいけど、一緒に観て貰えないか」
「さっきの電話」
「そう、買った後で、こんな事言うのカッコ悪いんだけど。男だと、君みたいに売るのはナンパみたいで嫌がられそうだし」
悪そうな人でもないし、こういう偶然もおもしろいかも。
危なそうなら、映画終わったら逃げればいい。
「OK。すぐよ。急いで」
ワタシたちは、急いで席についていた。

それからのワタシたちは、他の人が本当に羨ましがる恋人になった。
よくある話かもしれないけど、ワタシはこのエピソードを話した。
当然、ZさんやY子にも。
結婚式では、Y子が代わりにしゃべってくれたくらい。
「耳タコですよーーーーー」って締めてたっけ。

カレに言っても、
「そんな事、別に珍しくないさ。たまたまだよ」って。照れるんだから。



今日、でもわかったの。
照れてるわけじゃなかった。

Xって人から電話が有ったのよ。
長いそうね。それもだいぶ長いそうね。

「カレが言ってたわよ。
あの日、映画さえ行かなければ、友人さえ来ていれば、君に声さえかけなければって」

右手がナイフを握りつぶしそうになっていた。


これって、まだまだ練っていきたい話です。(言うことだけ、一人前気取り)
それと、湯滴ってのは、暖めてる話なんで、そのうち書きたいなああ。

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コメント

う~。。。
コレも今後が気になるじゃない。。。


・・・もしも自分なら。。。
前売り分・・・つまり、2回見てる気がする。。。(汗;

いやあ、こっちの方も引きこまれる話ですね。
めでたしめでたしの話かと思ったら、最後の方でナイフを握りつぶしそうに・・・って サスペンス
クロライさん、女性の語り口で書くのも絶妙ですね。こっちの方がいいかもw
こちらは『○○賞受賞作家が放つ、第二弾』という触れ込みになりそうです。^^

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なんとなく浮かんだStoryが膨らんでいくときが最高。

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