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map1 1-4

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「まもるよ。頑張って」
「悩んだ末の答えね。頑張ってくれるんだ。80点かな」
「からかわないでくれよ。警察でも探偵でもないんだぞ。絶対って言えないよ」
「真面目なんだ。これ以上は考えても仕方ないし、m駅 n駅行ってロッカー見てからって、事にしましょう。ビール追加で」
「了解了解」売り子からビールを受け取りながら、鍵については、奥底に沈めた。彼女の事を考える方がもっとミステリーだし、楽しいじゃないか。
「ラングーンて、すぐにわかったの?」柿の種をお互いバリバリ言わせながら、リラックスモードに。
「ええ、何度か行った事が有ったし、ラングーンなんて、あそこしか知らないし」
「エスニックランチ おもしろ味でしょ」
「ええ、ただ、噂では恐ろしいものが入ってるとか」
「らしいね。ワニとか、ぐらいまでと思いたいんだけどね」
私は、恋してしまったのだろう。彼女の仕草や口調まで大事に録画録音するかのように、ゆっくりと噛み締めていた。
「わたしの秘密教えてあげます、あなたもなにか教えてくれます」
「秘密かあ。思いつかないな。例えば?」
「凄いことじゃなくてもいいわ。じゃあ、わたしから。わたしの胸と背中に大きな大きな痣が有るの」
「そういうのって、重いよ。言わなくてもいいんじゃないか。お返しも言えなくなるよ」
「嘘じゃないわ、ほら」と、背中を開けようとする。
「信用する。嘘とは思ってない。私も 言う、私も。昔の彼女の彼氏に刺されたことが有るんだ。肩に傷が残ってる」勢いで馬鹿な記憶が蘇った。
「ふーーーん。おもしろいわ。見せて」
小さい傷だが、見せるしかないか。まばらになってる車内で、私は肩をはだけた。何してるんだ、俺は。
彼女の人差し指が、ナイフのようにその傷口に突き刺さるように突進してきた。
痛みまで感じた気がした。しかし、指先はゆっくりと傷口を上下に辿っているだけだった。
「痛かった?」
「ああ、けっこうね。怖い方が強かったけれど」
「それが、正しい。嘘がない感情ね」時々凄く大人になるんだな。
後10分ぐらいで、到着。こんなに時間が短く感じた事はなかった。
「そろそろ片付けようか」

彼女はじっと、私を見つめている。
「どうしたの」
「だ きた い?」
「・・・・・・?」
「わた し を」
「・・・・・・?」
「い や?だ め?」
「・・・・・・?」答えられない。理解もできない。
「沈黙は、あ いて にとっ てはじ ご くよ」
「ど ど どう言えばいいのか。嫌とかじゃなく、うれしいんだけど、君からそういう、いや、聞き間違いかと、からかってるんだろう」情けないね。顔まで紅潮してそうだ。
「わたしは、好 きにな れば、ど んな人にだって抱かれるの。でも、相手もわたしを好きじゃなければ、駄目なの」
「だとすると、私を好きってこと?」
「だから痣が有るこ とまで言った のよ。そ れでわか ってくれ てもいい でしょう」
私は、声も出にくくなっていた。こんな次から次に起きる事故に対応できる能力は無い。
「君の前では、かっこつけても役に立ちそうにないな。はっきり言った方が楽になる。私は初めから君が好きだよ。抱きたいとかそんな次元ではない。それ以上に魅力がある。それに抱けるなんてことは、夢のようだ。ただ、私には抱かれたくなる要素が有るとは思えない。だから、戸惑ってる」
「自分では気づいてないだけかも。理由は、わたしの年を聞かなかったことかな」

m駅にとうとう到着してしまった。

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コメント

続きが早く読みたい~^^

日中出かけてたのですが、めちゃめちゃ寒くて
何だか風邪を引き直したみたいで
首から上がすご~く重たいです。。。(T_T;)

お子たちの学校もインフルが流行ってるみたいだし
クロライさんも体調に気をつけてくださいね

いやあ すごい展開ですね。こう展開するとは予想していませんでした。
[『彼女の仕草や口調まで大事に録画録音するかのように、ゆっくりと噛み締めていた。』『彼女の人差し指が、ナイフのようにその傷口に突き刺さるように突進してきた。痛みまで感じた気がした。』今回も秀逸な描写にシビレました。
私のブログで、クロライさんのこと紹介してもいいですよね。

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なんとなく浮かんだStoryが膨らんでいくときが最高。

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