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大人の童話 つづきのつづき

「私を通り過ぎた女たち」つづきのつづき

「こんばんわ」彼は慣れたあいさつを、彼女達の肩口から投げかけた。
「料理悩んでたのよ」新しい彼女なのか、はじめて見る顔。
そうすると、もう一人の女性が、、、、、。
「KON BAN WA」喋りが変だな。顔も日本人では、、、、ないか。
外人、?アジア?
「きょとん状態。言ってなかったの?」
「美女って紹介だけで充分かなと」
「まあ、それなら許せるかな、ええっと、私はユメ。彼女はメイフィ。日本語は大丈夫よ」
「俺は、トキ。彼は、サリス。この名前だけで1時間は遊べるな」
「どうも、サリスって名前の由来は聞かないでください。だいたいリス野郎とかで呼ばれてます」
「メイフィ。みな、メイって呼びます」
「どこの国って、聞くのは失礼なんだよな」トキは、片手を挙げながらメイに言った。
「いいえ、台湾です。誇りに思ってるから言いたいくらい」
ウェイターがやってきた。
「ところで、ここって何がおいしい?」
「失礼だな、いつも、この調子なんだよ、ユメは。何でもうまいけれど、肉かな」
「メイ、お肉大丈夫」
「OK」
「じゃあ、トキにお任せ。この人こういうの選ぶのうまいのよね。店でもやったらいいのに」
「言ってたコースにしといてくれる、彼女達はアルコールは?」
「私に聞いてるわけじゃないわね。メイはワイン?」
「暑かったから、ビールもらっていい?1杯飲んだら白 苦めがいいな。肉だけどいい?」
「かまわないよ、人間が作ったルールなんて意味無いよ。男もまずはビールで、後は冷酒にしてくれ。白ワイン辛口で、お任せで」
「サリスはあんまり喋らないの?どんな人かと思ってたら、普通なんだ」
「普通すぎますよね。トキさんとじゃ釣り合わないんですが、なんとなく遊んでもらえてる感じです」
「そこが、いいんじゃない。トキにはピッタリかもよ。金の亡者達や、名誉欲に囲まれて暮らしてるんだから」
「ユメ、口が悪いぞ。だから、いい食事が出来るんだから、喜べ」
「メイフィさんは、日本に住んでるんですか?」私も少し会話に加わってみた。
「日本で勉強しています。メイと呼んでください。あなた、サリュと呼んでいいですか。サリスは呼びにくい」
「うれしいな。リス野郎より、よっぽど素晴らしい」
「じゃあ、挨拶も済んだし、とりあえず乾杯だ」
運ばれてきた、グラスを皆と合わせた瞬間、メイのグラスが強く当たってきたような錯覚を感じた。
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大人の童話 つづき

「私を通り過ぎた女たち」 つづき

友人は、とても裕福だ。
私など、行った事もない店でいつも食事をし、外車に乗り、モデルのような彼女を連れている。
始まりは、確かバーで隣り合わせたか何かだったような気がする。
下から数えた方が早いランクの私のどこが気に入ったのか、時々連絡をしてくれるし、合コンのように、なんとなく女性を紹介してくれる。それも自然に。
いつも、彼女達はやさしく、一夜を過ごしても、二夜を過ごしても、後腐れも無く、空気のように消えていく。
元々、私もモテル男のタイプではなく、まあ気晴らしだったのかな。1夜くらいって、話なのか、もしかすると、彼に頼まれているのかなと、考えてみたが、そんなことをする理由も見つからないまま。

「やあ、久しぶり」と、彼は深いグリーンのスーツ。どう見ても高額だ。
「彼女、びっくりしたよ。有名になってたんだ」
「俺も知らなかったんだ。ずっと皆に自慢できるぞ」
「そんな趣味は、無いけれど、少し不思議だな。TVに知ってる人が映った経験が無かったからかな」
「だろうな。まあ、残念会じゃないけれど、今日は派手に行こうや」
「私に異存は無いよ。って、いつも君にまかせっきりだからね。ちょっとしたヒモみたいなもんだ」
「いいんだよ。金なんて、適当さ。馬鹿な2代目さ。さあ、行こう」
「じゃあ、気兼ねせずに、甘えます」

ゆっくりと夜の街を進んでいった。
「ここで、待ち合わせてるんだ」初めてでは入りにくそうな、シルバーの重量感のあるドアの前に立つと、中にゆっくりと開いた。
「いらっしゃいませ、5分ぐらい前にお着きになられてます」
「そう、ずーーと、ずーーーと、前に」
「押すなよ、誰がいるのかも聞いてもないんだよ」
「聞いても同じさ、美女2人に決まってる」

奥の席に背中を向けて座っている彼女たち。
漠然と不安を抱えながら、脳天気に歩み寄っていった。

大人の童話

『私を通り過ぎた女たち』

彼女の背中のラインを追い続けている。
「そんなに見ないでよ」
「夫が妻を見て何が悪い」
「え ら そうに」笑いながら、彼女は料理を続けている。

こんな私にもちょっとした秘密が有る。
そう、ちょっとした秘密。

10年ほど前、
友人が紹介してくれた女性と、付き合うことになった。
なんてことはない、恋愛なのか身体なのか、若い男女にとって、そんなことは関係なかったのかもしれない。
ベッドで彼女が
「私、デザイナーになりたいんだ」
「ふーん。服?何か勉強してるの」
「そう、服。センス有ると思ってるんだけどなあ。A先生の事務所で下働き」
「Aって結構有名だろ。先々有望じゃないの」
「だめだめ。弟子なんていーーーぱい。2代目なんて無理無理」
「じゃああ、なんか応募するしかないのかな」
「してるんだけどね。2次とかで落ちちゃって。やっぱり才能かな」
「めげずに、やり続けることだよね」
典型的な寝物語。
気の無い、当たり障りのない会話。彼女は本当に一流になる気が有ったのかもわからないし、私は興味も無かった。
ほどなく、当然のように別れた。

半年も過ぎた頃。
TVに映る彼女を見ることになった。
「新進気鋭のデザイナー現る」
「突拍子もない新人が出てきました」
「今までのデザインは何だったのかと思わせてくれますね」
その服を見ても、私には何が画期的なのかわからなかった。
ただ、画面の彼女の身体の線がシャープになっているような気がした。
「良かった、私は全く変わっていないのに、彼女は頑張ってたんだ」

紹介してくれた友人からも連絡が入った。
「残念、惜しいな。でも、まあ仕方ないな。今晩飲もうよ」

予定も無い私は、待ち合わせ場所に、待ち合わせた時間に。

map1 1-7 

map1 1-7 (倉庫はまとめたのでちょっと番号が変わっています) いよいよ再始動
flight

眠っているような穏やかな彼女の顔に、死は似合っていなかった。
ゆっくりとシーツを上げてみる。
持ち手のみ残して、ナイフが胸に立っている。
『きれいに直角に刺さってるな』こんな時に、こんな事を考えている自分にあきれ返った。
どうして、彼女なんだ。私じゃないのか。
整理がつかなかった。
すべては鍵が引き起こしたのか。
無造作に私のカバンは置かれていた。彼女のバッグとパソコンは、消えていた。
やはり、目的は彼女なのだ。ならば、私の役割は何なのだろうか。ただの偶然なのか。
テーブルに置かれたマルボロとライターに、意志を感じるのはどうしてだろう。
受話器を取り上げた。
「はい、フロントでございます」
「予定が変更になって、もう1泊追加したいんだが、大丈夫かな」
「有難うございます。そのままのお部屋で結構でございますので、フロントで追加料金のお支払をお願い致します」
「わかった。有難う」
受話器を置きながら、彼女ともう1泊なら、有難かったのだがと、ふと考えてしまっていた。
人は追い詰められると、奇妙で不謹慎な感情が溢れてくるのかもしれない。
もう私は彼女を見なかった。
着替えを済ませ、カバンを持ち、靴を履いた。悲しげに傾いたヒールを、元に戻した。
少し身構えながら、部屋を出た私は、フロントへ向かった。

追加料金を払った私は、m駅へと歩きだした。

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じゃじゃーーーん 新作予告

調子に乗って、何でも書いてしまう、クロライです。
今回は、新作予告を。

いよいよ「拉致」シリーズ 第二弾
オセロ中島問題、桂枝雀「貧乏神」の奇跡のコラボレーション。
現代の深部をえぐる、問題作。
乞うご期待。
書き書き中。
近日発表。

オセロ中島さん、数年前から心ここに有らずの司会っぷりで、心配していたんですが、、、、。
新たな芸風であって欲しいと思っていたのに、残念。
本人だけでも、魂が潤っていればいいのですが、つらいですね。
ちょっと願望も込めて、書いてみようと思ってます。

不思議な作品になるかも。

結局、ユーロでやられていきそうで、つらい日々です。
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