記事一覧

凹んでばかりもいられない

超ショートショート[静寂]長い間、動かなかった。もう孤独に負けそうなくらいに。でも、微かな希望が再び。動き始めた。恋人や友人達と、会えるかと思うと、会えずにすれ違う日々。巡り合う一瞬。この繰り返しはいつまで続くのか。そして、時々締め付けるような圧迫、定期的に聞こえる、時計の秒針のようなカチカチという刻み。余りのスピードと上下左右のスイングでバランスが保ちにくい。カチカチも、耳障りなくらい大きくなって...

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大人の童話 つづきのつづき

「私を通り過ぎた女たち」つづきのつづき「こんばんわ」彼は慣れたあいさつを、彼女達の肩口から投げかけた。「料理悩んでたのよ」新しい彼女なのか、はじめて見る顔。そうすると、もう一人の女性が、、、、、。「KON BAN WA」喋りが変だな。顔も日本人では、、、、ないか。外人、?アジア?「きょとん状態。言ってなかったの?」「美女って紹介だけで充分かなと」「まあ、それなら許せるかな、ええっと、私はユメ。彼女はメイフ...

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大人の童話 つづき

「私を通り過ぎた女たち」 つづき友人は、とても裕福だ。私など、行った事もない店でいつも食事をし、外車に乗り、モデルのような彼女を連れている。始まりは、確かバーで隣り合わせたか何かだったような気がする。下から数えた方が早いランクの私のどこが気に入ったのか、時々連絡をしてくれるし、合コンのように、なんとなく女性を紹介してくれる。それも自然に。いつも、彼女達はやさしく、一夜を過ごしても、二夜を過ごしても...

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大人の童話

『私を通り過ぎた女たち』彼女の背中のラインを追い続けている。「そんなに見ないでよ」「夫が妻を見て何が悪い」「え ら そうに」笑いながら、彼女は料理を続けている。こんな私にもちょっとした秘密が有る。そう、ちょっとした秘密。10年ほど前、友人が紹介してくれた女性と、付き合うことになった。なんてことはない、恋愛なのか身体なのか、若い男女にとって、そんなことは関係なかったのかもしれない。ベッドで彼女が「私、...

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map1 1-7 

map1 1-7 (倉庫はまとめたのでちょっと番号が変わっています) いよいよ再始動flight眠っているような穏やかな彼女の顔に、死は似合っていなかった。ゆっくりとシーツを上げてみる。持ち手のみ残して、ナイフが胸に立っている。『きれいに直角に刺さってるな』こんな時に、こんな事を考えている自分にあきれ返った。どうして、彼女なんだ。私じゃないのか。整理がつかなかった。すべては鍵が引き起こしたのか。無造作に私のカ...

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